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漢方Q &A(16)〜目の奥の痛みと漢方〜

2023.06.14

 目の奥の痛みと言うことですが、そればかりでなく眼痛、前頭部痛、眉間部痛、眼の疲労も認めることが多く、これらをまとめて上眼窩神経痛と言います。眼科的には、異常な所見を示さない事も多いので、漢方の出番となります。

 この領域で良く使用されそうなのは、清上蠲痛湯(確か、医療用にはない)と言う薬方です。以前も紹介したかもですが、改めて紹介しますと菊花、蔓荊子と言った眼科領域で良く使用される薬方に配合される生薬と羗活、白芷、防風、細辛、生姜と解表薬が多くが占めるので、鎮痛効果が高いと言えます。また、眼の周囲の痛みだけでなく頭痛や三叉神経痛にも使用することが出来る。

 また、川芎茶調散もよく使用されます。薬方中に、荊芥、防風、白芷、細辛、羗活、薄荷と言った解表薬や目に良い清熱解毒の緑茶も含まれるので、使いやすいと思います。

 しかし、上眼窩神経痛を誘発する要因が眼精疲労であるならば、眼の酷使例えばPCやスマホなどの液晶の見過ぎや暗い所での読書などを控える事のほうが先決でしょう。

 本日の写真は、フィレンツェのアルノ川にかかるカッライア橋から見たサンタ・トリニタ橋とヴェッキオ橋。夕刻の撮影だが、建物の色と水面に映る建物そして鉛色の空。傑作でも何でもないが、自分にとって印象に残っている一枚(2019年1月撮影)

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