漢方では、良く「明目」と言った言い方をします。この意味は、読んで字の如く。目を明らかにする、つまりぼやけて見えにくいとか霞んで見えにくいと言った症状の改善にあります。
そして、漢方では肝と目は関係あると言います。肝の失調が目に影響を与えると考えるので、目の疾患を立て直すためには、肝を健やかに伸び伸びさせる事が大切です。つまり、精神面でストレスを溜めない事が重要になってきます。
また、目に良い薬物は前回紹介した蔓荊子・菊花・蒺藜子・決明子の他に、枸杞子・茶(緑茶)などもあり、これらの薬物と処方を組み合わせるあるいはこれらの薬物を含んだ処方を服用する事も必要になってきます。さらに、これらの薬物は肝に帰経する事が多く、目に良いことを裏付けています。
薬方では、杞菊地黄丸が良く使用されます。六味丸と言う腎陰虚を目標に使用する薬方に、枸杞子と菊花を加味したものです。腎陰虚とは、腎が虚した状態(老化に例えられる)に陰液が不足した状態で、具体的にはのぼせほてりや口の渇きなど擬似的な熱(体のラジエーターである水分が少なくなった状態)が見られます。
また、滋腎明目湯(腎気明目湯とも言う)は、四物湯と言う血虚の薬方ベースに、黄連や山梔子と言った清熱薬と蔓荊子、菊花、茶(緑茶)など目に良い薬物を加味したものです。こちらも潤い不足が背景にあるので、目の渇きにも対処できそうです。
そして、もちろん前回紹介した洗肝明目湯でも対処出来る可能性あるので試してみる価値はあります。
今日の写真は、長女が帰国してきたのでお友達7名をお迎えしてホームパーティーを行いました。メニューは、ボッリートミスト(ランブレドット、鶏手羽元、ソーセージ)をサルサヴェルデにて、そら豆のクロスティーニ、鶏レバーのクロスティーニ、白インゲン豆とシーチキンと赤玉ねぎのサラダ。ランブレドットは、長女がフィレンツィエで感動してきたので再現した。