顔のほてりとは、まず気の上衝が考えられます。気と言うのは、分かりやすく言えば、生きていく上で生命を維持する上でのエネルギーに例えられます。そして流れが滞ったり、上衝して気が上半身特に突き上げる、そもそも気が不足するなどの異変があれば、漢方では身体の不調を来すと考えます。
そして、気の上衝のことを気逆とも言いますが、治療は気を引き下げる薬物とそれらを含む処方が用いられます。薬物では、基本的に気を巡らせる作用のある薬物を使用します。例えば、香附子・木香・枳殻・陳皮などの芳香性のある薬物や桂皮など。こちらのコラムでも何度か薬膳のところで述べてますが、香りのするものは基本気を巡らせますので、顔のほてりにも有効かと思われます。
また、薬方では、いくつかに分類すると
1)桂枝茯苓丸や桂枝加竜骨牡蛎湯、桃核承気湯などの桂枝を含む処方
2)加味逍遙散や柴胡加竜骨牡蛎湯などの柴胡を含み肝の気の疎泄を良くし、薄荷など良い香りを含む処方
3)半夏厚朴湯など厚朴や紫蘇葉など同じく良い香りで気を巡らせる処方
以上は、気に関するトラブルですが。下に上げる様なケースもあります
4)知柏六味丸は、虚熱(体内の冷却水が不足して擬似的に発生する熱のこと)に対処します。顔だけでなく手や足も火照る事が多いです
本日の写真は、ペストジェノベーゼです。乳鉢で混ぜたところ。原材料は、バジリコ・松の実・パルミジャーノ・オリーブオイルとアンチョビ(ただしこれは邪道)です。松の実もチーズも滋潤作用があるので、基本梅雨向けでないのですが、バジルが美味しい季節なのが憎らしい。なぜ、ミキサー使用しないかと言うと、バジルは金物が苦手で変色するからです。今年何回か作っているので、作るの少しだけこなれて来たかな。