漢方を専門にやっていると、何とも首を傾げたくなる表現に出会うことがあるが、このフクロウ型はその代表的な例。
フクロウ型体質とは、午前中が最も体調が悪く、無理やり起きてもはっきりせず、体もだるく食欲もない。ところが、夜になると元気になり眠れない寝つきが悪いと言った特徴がある。この体質は、山本巌先生が実際の臨床体験から見出したもので、苓桂朮甘湯がよく効く。
その他、以下のような特徴がある
2. 頭痛や肩こり
3. 心悸亢進
4. 急に温かい所に行くと気分が悪くなる
5. 倦怠感及び疲れやすい
6. 神経質で心配事が多い
のような自覚症状がある。
また、低血圧気味であることも多く、西洋医学的には低血圧症あるいは起立性調節障害と診断されることが多い。そして、わずか数日で効果が出ることが多いのが特徴である。怠け者に見られることも多いが、本人はとても悩んでいるので、迷わず漢方を試してみて欲しいものだ。
さらに、大病をあまりせず長生きであることが挙げられると思います。フクロウ型体質人間は、あまり無理が効かないので、一般的には無理が効かず生活習慣病とは無縁なことも多いです。
フクロウ型と反対に、朝は早起きで、夜の寝付きも良く若い頃は不眠などとは縁がない。この様な体質の人をヒバリ型体質と言う。そして、滅多に病気にならないが、一度病気になると大病になってしまうことも多い。また、無理が効くので生活習慣病や高血圧に見舞われることもある。この様に正反対の体質なので、フクロウ型はヒバリ型を理解できないし、ヒバリ型はフクロウ型を理解できない。防風通聖散や大柴胡湯を試してみたい所だ。
本日の写真は、学会出張で唯一食べたラーメン。博多ラーメンと言うと、豚骨でもっとグイグイ押してくるイメージでしたが、こちらのラーメンshinshinは全然あっさりしていて良い意味で驚きであった。