秋爛漫ですね。
秋は、夏の太平洋高気圧による湿と熱の影響から大陸からの乾燥した空気をもたらす移動性高気圧の影響を受けます。そうですね、空気が乾燥して来るわけです。ところが空気の乾燥は、肺や気管支に影響を及ぼします。さらに、肺と皮毛は近い関係にあり皮膚がカサカサ乾燥します。また、肺は鼻を支配するので夏以降収まっていた鼻の症状がまた出てきます。肺の裏は大腸でありニキビや吹き出物が出て来る人もいます。
肺を補う薬味があります。それは、辛です。唐辛子に代表される辛い味ですね。東洋医学では、唐辛子ばかりでなくわさび、生姜、胡椒などの香辛料や大根、ネギ、タマネギ、シソなどの食材やワイン、焼酎、ウィスキーなどのアルコールも「辛」に属します。さらに辛は燥邪による症状を未然に防ぎます。
ポイントは、辛と言う薬味は味の主役にはなり得ない事です。うどんに七味、蕎麦や鶏肉には山椒と言った具合に脇役ではあるのですが、欠かせない存在。
辛を意識して摂取することが、乾燥を防ぎ健康に繋がります。