目の痒みという事ですが、やはり局所的にせよ患部が熱を持っているという事。そこを冷まさなければなりません。例えば、小青竜湯でも良いと思います。一種水毒の薬ですから、麻黄の力を借りて解決出来るかもしれません。
小青竜湯では、効き目が悪い物足りないという場合は、麻黄細辛附子湯も良く効きます。薬味も麻黄・細辛・附子だけですからシャープです。
次に選択肢に上がるのは、麻黄ー石膏の組み合わせ。この組み合わせは、炎症性の浮腫を去る働きが強く、痒みにはより効くと思います。小青竜湯に石膏を加えた小青竜湯加石膏など良いと思います(医療用一般用含めて存在してなかったと思うので、杏仁も入った小青竜湯加杏仁石膏=小青竜湯合麻杏甘石湯でも良い)
また、越婢加朮湯という薬方は、方中に麻黄ー石膏を含みますし、蒼朮と言う水を捌く薬物も入っています。今回のテーマからすれば良い選択と思います。
それから、洗肝明目湯と言うのは面白いと思います。黄連解毒湯(ー黄柏)と言う清熱のお薬に、蔓荊子・菊花・蒺藜子・甘草・決明子と言ったところで、目の炎症を鎮めます。
となると、緑茶やドクダミ茶は良いと思います。ともに、清熱解毒の作用がありますので、これからの季節冷やして飲むのでもよろしいかと存じます。
反対に、いけないことは湿と熱を溜め込む食材は慎重になった方が良いと思います。チーズや洋菓子類など。あとは、餅米もダメな様な気がします。
以上を参考に食養生に努め、痒みに辛抱ならなくなれば当薬局にご相談下さい。
本日の写真は、アニスのリキュール。炭酸で割って飲みます。香り、好き嫌い分かれると思いますが、個人的には大好きな香り。ミント入れても良いかも。