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三七人参について

2023.05.23

 薬用の人参は、以前に紹介したウゴキ科オタネニンジンを原植物とする「人参」(いわゆる朝鮮人参とか高麗人参)とウゴキ科トチバニンジンを原植物とする「竹節人参」があります。

 それらに加えて、今日紹介する「三七人参」は、同じくウゴキ科植物であるサンシチニンジンが原植物となる。地上部の形態は三者ともに非常に似ているが、地下部はそれぞれ異なった形態をしている。しかし、実は三七人参はなぜか日本では医薬品でなく食品扱いとなる点が前二者とは異なる点である。(人参は、医薬品でもあり食品でもあるが)

 三七人参は、別名を田三七人参あるいは田七人参と言う。田と言うのは、産地が広西省田陽あるいは田東と田がつくためである。また、金不換との別名もありお金に換え難い貴重な物であるとの意が込められている。

 三七人参の薬能は、瘀血を去り(血を巡らせる)・止血・止痛となる。興味深い点は、血を巡らせながら出血を止める点であろう。一見すると相反する様に思われるからだ。止血に関するエピソードもあり、ベトナム戦争で傷を負ったベトナム兵が、三七人参を使って何度も蘇って来たと言う信じられない話があります。

 そしてさらに注目すべきことは、様々な効果を表すことです。

 肝臓の数値、血糖値、血圧、悪玉コレステロール値、中性脂肪値、目の自覚症状はたまた肩こりの改善まで、田三七人参服用によって見られる例が後を経たないことでしょう。実際、自分で試した所、去年年末から1日3gの服用で悪玉コレステロールの改善が3ヶ月で見られました。また、血圧もスーパー高くて降圧剤服用でも朝170/110とかだったのが、1日4.25gに増量し出すと朝140/95ぐらいになって来ています。今まで、田七人参の効果に関しては半信半疑だったものの、こりゃ使えるなと思い始めています。

 しかし問題は、ここからで。瘀血が背景にないと使用できないのかと言うことなのです。瘀血というと、目の下のクマ、青い静脈が皮下に見られるとか、夜間の固定痛、ザラザラした鮫肌とか、舌下静脈怒張など見るわけですが、果たしてこれらがないと使えないかと言うことなのです。

 もう少し気軽に考えて、誰にでも多少なりとも瘀血はある物だし、これらの兆候がなくても使用して然るべき物だと思う様にしています。健康食品ですし。

 また、山本巌先生は、「駆瘀血剤で治る病気は瘀血である」との名言を残されています。後からこれは瘀血だったんだねで良いのかもしれません。

 写真は、牧野富太郎博士出身地である高知県佐川町の金峯神社で出会ったバイカオウレン。「らんまん」のこともありGWに訪れたのですが、牧野富太郎博士はこのバイカオウレンに魅せられたのかと思うと感慨深いものがあります。🇲🇵

 

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